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REPORT

TOKYOFABBERSの活動

TOKYO FABBERS’ MEETING♯4 「FABは通用するのか FABスペース経営の謎編」

日時:2014年12月7日 16:30~18:00
会場:IID 世田谷ものづくり学校 2-A教室
ゲスト:FabLab Kitagakaya 津田和俊、ガレージスミダ 浜野慶一
モデレーター:Makers’ Base 松田純平

全国にじわじわと増えつつあるFABスペースには、様々な運営形態のものがあります。それぞれ特徴を出しながら、経営を工夫されています。ゲストにお招きした、墨田区のガレージスミダの浜野さんからは、工場の多い町に、新しいものづくりの手法としてFABスペースをオープンしたきっかけや思いを伺いました。FabLab Kitakagayaの津田さんからは、サービスを提供するのとは一線を画した、FABを介したものづくりの活動を活発にするための工夫などをお聞きしました。全く違うバックグラウンドを持つお二人の活動からは、FABスペースの経営の多様性と可能性が感じられるのではないでしょうか。
(文写真:熊谷 TOKYO FABBERS事務局)


 

Makers’ Base 松田:FABスペース経営編ということなので、どのようにスペースを経営しているのか、どうやって収益をあげ、使われているかについてお話を伺いたいです。

 

FabLab Kitakagaya 津田和俊:大阪市住之江区北加賀屋にあるFabLab Kitagakayaという市民工房の共同運営をしています。普段は大阪大学で働いています。

 

ガレージスミダ 浜野慶一:東京で金属加工工場を経営しながら、ガレージスミダを運営している浜野といいます。

 

Makers’ Base 松田:ではどういった運営をされてるのか、お話いただきたいと思います。

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「墨田区から町工場が消えていってしまう中で、新しい出会いをつくりたかった」

 

浜野:弊社は、東京の墨田区で金属加工をしております。墨田区は東京23区内にあり、人口27万人くらいの小さなエリアですが、大田区に次いで、町工場の数が第二位です。大田区の場合は4000社くらい、墨田区は3100くらい工場があります。最盛期には、大田区と墨田区合わせて、一万社くらい工場が集積していましたが、現在は大田区は二分の一以下、墨田区は三分の一以下になっています。昨年、墨田区が行った調査で、5年以内に廃業する町工場を運営する会社が約500社くらいで、5年後には今よりもっと数が減少してしまうと分かりました。こういった現状は墨田区だけではなく、大田区や東大田区もそうです。今は、ものづくりの集積の地域から、町工場が消えていってしまう可能性が出てきています。

Garage-Sumida 

(ガレージスミダの様子)

我々は、墨田区で金属加工の会社やっていますが、平たい金属の板を加工して、部品をつくっています。例えば、半導体の部品や医療系や検査機器の部品など、どちらかというと皆様の目に触れないようなものをつくっています。
レーザー加工機は色々ありますが、うちにはプレスやワイアーカットをするために、何千万円もする機械をいれています。メーカーからオーダーをもらう下請け仕事が主ですが、最近はFABを入れてから、新しい仕事として電機自動車を早稲田大学とつくったり、江戸っ子一号という深海探検船をつくったりしてます。海洋大学や芝浦工業大学と一緒に深海7800mの世界で、今のところ一番深い場所の3D制作に成功しました。

スミダ江戸っ子1号

その他、廃棄してしまう材料を財産に変えることを目的に、墨田区の町工場の若手の経営者とプロジェクトをやっています。また、キッザニアとコラボして、子供に職人体験をしてもらうため、小型スカイツリーをつくるワークショップもやっています。リアルロボットバトルという2m級のロボットをバトルさせるという大会には、我々がつくった風神というロボットを出したりしました。

スミダロボット

今心配しているのは、我々みたいな溶接とか金属の型抜きや曲げたりという技術は、ものづくりの基盤にあるのに、日本の金属加工の工場はどんどん減っていて、技術がなくなってしまいかねないことです。このままでは、この国が続かなくなってしまうと、危機感を感じて、こういう活動を始めました。大体こういう技術職は3Kとして減っているし、2億とか3億かけて会社をつくっても儲からず辞めてしまう会社が多く、新たに登場する工場は極めて少ないと感じています。目標としては、技術を次の世代に繋げていきたいというのがひとつ。今は大手メーカーが海外にどんどん出てしまい、受注がなくなり、閉鎖していく工場が増えています。ですから、個人でものづくりをしたいとかいう人もいると思うので、クライアントの幅を広げていきたいと思いました。技術やノウハウをどうやってお客さんに伝えたらいいのかわからない会社が多いので、そういう情報を集めてお客さんに提供していきたい。また全国にものづくりネットワークを広げて、日本のものづくりを押し上げていこうと、ものづくりネットの副会長もしています。700くらいの中小工場が参加しています。

 

最先端の科学分野に情熱をもって世界を変えようとしている若い起業家が日本にたくさんいるのですが、今までそういう人たちとなかなか出会えなかった。これからは、そういった世界に出ていこうと情熱を持った起業家を、我々がものづくりの場所を提供するなどして、支援をしていきたいと思っています。そのほか、ビジネスコンテストに協賛をしたりもしています。お金を出してはいませんが、ものづくりの部分で試作支援代などのサポートをしていました。例えば、今東京大学院で研究していた研究者がうちの会社で創業しています。先ほどのコンテストで優勝すると1500万円の賞金がもらえ、その資金を持った若手がうちの工場に乗り込んできます。家賃を頂きながら、彼らに試作代金を一案件につき約500万円くらいもらってサポートしていきます。一年に10件くらい新しい若手を入れたいと思っているので、5000万円くらいの売上見込みを立てております。今日は経営の謎ということでお題を頂いていたので、この話をあえてさせて頂きました。

 

松田:次は津田さんお願いします。

 

「誰もが参加できるコミュニティとしてのものづくり工房」

 

津田:まずはFabLabの説明をします。FabLabとはデジタルからアナログまで多様な工作機械を備えたオープンな市民工房のネットワークです。今日現在、FabLabは国内には北は仙台から南は大分や佐賀まで11箇所あります。大阪にある僕たちのFabLabは、鎌倉・つくば・渋谷に続いて4番目にできました。経営方法はそれぞれで、株式会社運営しているところも、行政の委託事業として行っているところも、僕たちのように任意団体で運営しているところもあります。

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北加賀屋という地域には一昔前は造船所もあった工業地帯が広がっているのですが、現在は工場跡地や空き家も増えてきており、地元の地主が財団をつくって若いアーティストやデザイナーたちを誘致する取り組みがはじまっています。そういった動きの中で、関西でのFabLabの候補地として検討することになり、2013年の1月から、コーポ北加賀屋と呼ばれる現在7団体で自治運営している恊働スタジオの一室に入居して、FabLabをつくりました。

 

機材としてはカッティングマシンや3Dプリンタ、大型のCNCルーターなどFabLab共通の標準機材を一通り揃えていて、現在3ヶ月毎のメンバーシップ制で毎期40〜50人くらいが参加しています。初期の運営は数名で始めましたが、今はメンバーの約半分の20人くらいが運営にも関わっています。立ち上げの資金400万円は7人位で出し合って始めました。ランニングコストとしては家賃月4万円位プラス光熱費や通信費などが含まれますが、メンバーの会費(現在、月2500円)で賄っています。

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それからFacebook上に公開グループをつくり、現在600人以上で情報共有や意見交換をしています。僕たちのFabLabの特徴のひとつとしては、誰もが主体的に参加できるような基盤をつくっていることでしょうか。

 

松田:ありがとうございます。経営に関して質問が3点あります。一つ目は経営はうまくいっているか。その理由もお答えできたらと思います。ニつ目は、競合はどこかということ。僕は目黒でMakers’ Baseを運営していますが、僕の考える強豪はビームスです。競合に対する解答で、どういうビジネスなのかが見えてくると思うので教えてください。三つ目が、それらも踏まえた上で、経営上の課題をどういったところに向けているのか、教えて頂きたいと思います。

 

「新しいことをやっているので競合はいない」

 

浜野:我々はFabLabとは大分違います。町工場も商店街の理論と同じで、ある程度集積が大切なんです。ご近所のメッキ屋さんがなくなると、自分たちも別の場所に頼まなくちゃいけないし、本当に大変になってしまいます。だから、今までは三軒先の同業他社はライバルでしたが、ライバルが減った結果、協力してやっていこうと方向転換しました。うまくいってるかといえば、今季はかなり利益率もいいですね。ガレージスミダの事業も、とりあえず最初の一年はPRをし、その中でいろいろな人に来ていただいて、どういうものがつくれるか一年考えた後で、ものづくり教室をやるのか、依頼を受けてものをつくるのか、方向性を考えていこうと思います。

 

松田:すばらしいですね。

 

浜野:新しいお客さんが約7,000名もきました。

 

松田:FabLab Kitakagayaはどうですか?

 

津田:今のところうまくいっていると思います。僕たちの場合は経営といっても、寄り合いとか集まりとかといった感じです。それぞれ大学や企業、行政やフリーランスなどで仕事を持っていて、これまであまり出会うことのなかった年代や職種の人が出会う場所としてはうまく機能しているかと思います。運営に関わるメンバーには交通費くらいは払えるようにしたいというのはメンバーとも話していますが、基本的には各々が無理のない範囲で技術・時間・資金などを持ち寄って運営するやり方なので、そのおかげで回っています。今後どうなっていくかは分かりませんが、随時会議しながら決めていきたいですね。競合は考えたことないですね。そもそも場がなかったところに場をつくったので。

 

浜野:うちも競合相手はいないですね。

 

津田:(会場にいる皆さん含め)僕たちは未踏の道を歩んでいますからね。それはちょっと言い過ぎですかね。(笑)

 

松田:本業ならもちろんライバルはいますよね。本業じゃなくて営業的な位置づけがガレージスミダだからオンリーワンの位置づけであって、そこを経由してくるビジネスはオンリーワンだと。

 

浜野:今の段階だと、こういうことをやっている同業はいないですね。

 

松田:今後もそういう位置づけでいくんですか?例えば、経営として、ガレージスミダの使用に対してお金をもらうという方向性は考えていますか?

 

浜野:基本的にはそうです。最近は月100万円くらいの収益があります。

 

松田:月100万円で十分回るレベルの運営をされてるってことですか。

 

浜野:墨田から補助金があって、全額補助なんです。昨年、工場が最盛期の四分の一に衰退するのを、墨田区がどうにかしたいということで、新しいものづくりの拠点をつくる人に、2000万円全額補助する制度ができたんです。我々は一発目に応募をして、採択をされました。条件は一つだけで、墨田区の空き工場を使うこと。今はその制度を使っています。

 

松田:例えば、今までガレージスミダのように、何かつくりたいという人に場所を提供をしている工場はなかったんですか?

 

浜野:あったでしょうね。でも、ある企業に特化することが多くて、うちみたいに雑多なリクエストに答えるというのはあまりなかったと思います。

 

松田:産業構造の変化で、日本が先進国になりました。これまでは後追いのビジネスで、今アメリカがどうしているかを真似しようという感じでしたが、今はそうではありません。もっともっと、クリエイティブなことやりたいけど、どうしたらいいかわからない人が多いという現状があるので、ハブになるところが紹介してあげないといけないと思います。そこで、何をやるか、ある意味専門性が上がっている。ものづくりスペースをハブという位置づけにするニーズはありそうだと思います。僕らのところはBtoCでやっているようなものなので、機材が置いてある空間がどこか、どういう機械があるか、どんなソフトがあるかがビジネスモデルの要になっています。だから墨田はちょっと便がわるいので、BtoCはきついだろうなあって思っていましたが、むしろBtoBだといい位置づけだなあと思いました。

 

浜野:我々のような会社が、もうもたないからBtoCをやろうとしても、それは非常に厳しいですね。先代のオヤジがものづくり好きだって目がキラキラしていたので、先代のそのものづくりの輝きを次に伝える役割が、自分にはあると思っています。次世代に本業の金型の技術を伝えたいですね。

 

松田:津田さんの場合を地域活性と考えれば、競合としてNPOや地域団体など色々ありますよね。面白いことしようとする人はいっぱいいますが、そういう意味での競合はいないんですか。

 

津田:一人一人がものづくりや暮らしを考える場なので、あんまり競合しないですね。技術にしても、その技術を自分たちの手元においておくための試みなので。ただ、面白いものをつくっていくための試みとしては、もっとアジアから世界中に向けて発信していくのが重要だと思います。

 

松田:FabLab Kitagakaya だけで働いている人がいないのはなぜですか?ものづくりの仕事で生きていく価値を見出す人がいたら、専念すると思うんですが。

 

津田:それはこれからですね。少しずつシビックエコノミーと呼ばれるような小さな経済をつくっていきたいと思っています。そのため、最近はつくる技術の他に、つくるための材料をどこから採ってこようか考えています。たとえば今年は山口情報芸術センター(YCAM)と一緒に中山間地域にある竹などの地域資源を対象に共同リサーチをしたり、先日は小豆島に一週間滞在して離島の食の資源をテーマにワークショップなどをしたりしました。自分たちで自分たちが主役になる場をつくろうとしていて、新鮮だと思います。既存の地域振興やアートでのまちおこしとも違う方法で、地域に住んでいる人自らが表現やものづくりをするのが重要だと思っています。

 

「質疑応答」

 

松田:会場から質問はありますか?

 

参加者1:津田さんにお聞きしたいんですが、FabLab Kitagakayaの資金はみなさんどういう意識で出されたんですか?何万出したら一年後に何万戻るという投資には思えないんですが。

 

津田:立ち上げの資金については、寄付と無利子融資の2種類があります。機材に関しては無利子融資で、ワークショップや講演、共同リサーチなどの収益から出資メンバーに返済しています。

 

松田:井上さん、FabLab Shibuyaについて教えてください。

 

FabLabShibuya 井上:僕は、美大を出てその後の自分の今後の制作の場所を探していました。個人で制作環境を維持するのはほとんど不可能なので、いくらか出資して自由に設備が使えるのであれば、そういう場所をつくろうと思いました。最初はFabLabやコミュニティをつくろうというモチベーションは全然なかった。

 

「FABビジネスの展開について」

 

参加者2:ビジネスを大きく拡大したいという気持ちはあるんですか?

 

津田:小さく分散はしていきたいと思っています。今、そのための人材を育てています。たとえば、関西圏の大学の中にもFab Researchと呼ばれるデジタルファブリケーションの研究・実践の場を増やしたいと考えています。大学の教員やテクニカルスタッフなど関連情報を共有できるメンバーが少しずつあちこちに広がってきています。そういう方たちと、ネットワークを組んで一緒にやっていけたらと思っています。Kitagakayaという名前をつけたのもOsakaにすると対外的には分かりやすいのですが大阪に次の拠点をつくりづらくなるのではと思ったからです。今の場所を大きくするよりは、小規模で分散していきたいと思います。そういう意味では拡大していきたいです。

 

松田:浜野さんは、もし補助金がなくても活動しましたか?

 

浜野:補助金が出る前から、FABスペースをやりたいとは考えていました。

 

松田:補助金を使って良かったところってお金以外でありますか。

 

浜野:昨年度から始まった制度ですが、毎年2件ずつ採択して、5年間で新しいものづくり拠点を墨田区内に増やしていくので、その枠の中で案件を共有しあったりはできるんじゃないかと思います。あとは補助金だと機材の減価償却がなくなるのもありがたいですね。

 

参加者3:浜野さんに聞きたいんですが、普段のものづくりの依頼で、見たことのないものをつくりたいと言われたら、見積もりをどうやって出しますか?あのロボットはどうしたんでしょうか。

 

浜野:これをつくるのに材料費がいくらで、労務費が何日分で、さらに若干の利益をのせて、とすれば、一応見積もりは出せます。また、自分たちでつくれないものがあったら、例えばアクリルとか専門外の部品の値段はネットで調べます。それで、一個一個の納品構成をします。コストの安さでは大手には勝てませんが、そのために無理に見積もりを下げるのはよそうとは思っています。

 

松田:津田さんは、プライシングはどうしてますか?

 

津田:いわゆる出力サービスの仕事はしないようにしています。

 

松田:例えば、プロジェクトを依頼された時に金額の基準はありますか?

 

津田:造形物の出力のみといった受注仕事はやらないですね。僕たちは出力サービスに対して対価をもらうということは一切やらないですけど、もしそういう風に受け取られてしまうとトラブルの原因になります。会費はあくまで共益費のようなものであって、メンバーは機材の使い方や掃除・メンテナンスの仕方を学ぶところからはじめて、自分たちがつくりたいものや地域に必要なものは自分たちでつくります。そして、頼まれたデータをつくることもしません。受ける場合があるとしたら、個人のプロジェクトとしてやる場合ですね。出力サービスを希望される人が来た場合はFabLabではなく、別の連携施設でやってもらうようにしています。

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「ものづくりの上流とは」

 

参加者4:ちょっと変わった案件で、試作をして、その後量産化することになった場合、日本は量産拠点としてどうでしょうか。今は中国などの外国での生産が多いですが、どう思われますか?

 

浜野:我々のような中小企業がやっているのは、アフターフォローやメンテナンスを含めてものづくりなんですよね。日本の町工場の特徴は加工の技術を持っていることでもあります。要は世界で一番小さな歯車がつくれたり、米粒くらいの部品がつくれる。でも、それは自分たちの自己満足の世界で、その世界で一番小さな歯車を何に使うのかを本当は考えていかないとダメなんですが、できていない。今、中国だと非常に安価にものがつくれるので、絶対勝てない。だからものづくりの上流で仕事をしたいですね。東京は一番物価が高いので圧倒的に不利です。だけれども、東京には東京の地域性や地域にある資源があります。例えば大学の研究者だとか、上流でものをつくりたい人がいるので、そことタイアップしてやろうと思っています。とはいえ、中国には勝てないまでも、うちは量産の仕事も結構とれてはいます。

 

津田:これからのエンジニア像を描く議論の中でも、同様の状況があります。どういうことかというと、建築家やデザイナーはポートフォリオをつくってプレゼンテーションして自分で仕事をとっていきますが、従来のエンジニアはこれまでどちらかというと下請けが多かった。でも、ものづくりの上流から関わる中で、案件を具体的に形にしていくために、どういうことが必要なのかが分かり、自分から提案をしていける人材を国策としても増やしていきたいという議論があります。そういった人材を育成するスペースの候補のひとつにFabLabが挙げられています。

 

井上:僕らが普段やっている活動は、量産とは真逆で、逆に量産されているものを、一点ものにするような取り組みです。ある種、今エンジニアリングってすごいクリエイティブでおしゃれな言葉になっています。これまでは大きなメーカーが良い製品をつくるのが、量産の一番良いブランディングの方法だと思われていますが、そういう製品はかゆいと思うところに届かない。でもFABって、自分好みにものを変えていくことができるので、80点の量産のものを、自分でつくったら100点に出来る可能性があると思います。だから、別に派手な量産のものをつくり、儲けるということではなく、ふっと自然に、当たり前のように生活のなかにものづくりがあるというほうが、豊かなんじゃないかなと思います。

 

松田:賛成です!選択肢が狭すぎますよね、今はすごく安いちょっとしたものか、すごく高い既製品しかない。ぼくもつくるっていう概念を、そこにぽんと入れると、ぱっと未来が開けると思います。

 


 

FABスペースの経営についてお二方にお聞きしましたが、全く違う形態をとりながらも、ものづくりの未来にどちらも真摯に向き合われている姿勢は共通していました。つくるという概念を生活の中に入れていくために、このようなFABスペースが少しずつ増え、FABBERSが活躍しやすい環境が増えていくことを期待します。

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